「そろそろ家を建てたいな」と思い始めたとき、最初にぶつかるのが「何から手をつければいいのか分からない」という壁ではないでしょうか。住宅展示場に行くべきなのか、土地探しが先なのか、それとも貯金額を確認するところからなのか。やるべきことが多すぎて、頭がぐるぐるしてしまいますよね。

この記事では、家づくりの最初の一歩を「どんな順番で考えると迷いにくいか」という視点で整理してみました。

ステップ1:まず予算を把握する

家づくりのスタート地点は、意外にも「間取り」でも「土地」でもなく、「お金」です。自分たちがいくらまで無理なく出せるのかを把握しておかないと、その後の選択がすべてぶれてしまいます。

ざっくりとした目安として、年収の5〜6倍が住宅ローンの借入額の上限とされることが多いですが、大切なのは「借りられる額」ではなく「返せる額」です。毎月の返済額が手取り収入の25%以内に収まるかどうかを一つの基準にしてみてください。

この段階では細かい見積もりは不要です。「だいたい3,000万円くらいかな」「4,000万円は厳しいかも」といった大枠が見えていれば十分です。

ステップ2:土地と建築会社、どちらを先に探すか

予算の大枠が見えたら、次は「土地を先に探すか、建築会社を先に決めるか」という問題です。正解は一つではありませんが、迷ったら建築会社に先に相談するのがおすすめです。

理由はシンプルで、建築会社は土地探しも手伝ってくれることが多いからです。建物にどのくらい予算を使うかが分からないまま土地だけ先に決めてしまうと、「土地にお金をかけすぎて建物の予算が足りない」ということになりかねません。

建築会社と一緒に土地を探せば、「この土地にはこういう家が建てられる」「この土地は地盤改良に費用がかかりそう」といったアドバイスをもらいながら判断できます。

ステップ3:間取りと性能の優先順位を決める

建築会社との打ち合わせが始まると、間取りや設備、性能についてたくさんの選択を求められます。ここで大事なのは、事前に「自分たちが何を一番大切にしたいか」を家族で話し合っておくことです。

たとえば、「冬でも暖かい家がいい」「家事動線を短くしたい」「子どもが走り回れる広さがほしい」など、暮らしの中で譲れないポイントを3つくらいに絞っておくと、打ち合わせがスムーズに進みます。

なお、近年はGX志向型住宅のように、断熱・気密・耐震といった基本性能が標準仕様で高い水準にまとまっている住宅も増えてきました。こうした住宅では、性能に関する細かな打ち合わせが減るため、間取りや暮らし方の相談に時間を使えるのがメリットです。

焦らなくて大丈夫

家づくりは多くの方にとって一生に一度の経験です。分からないことだらけで当然ですし、最初から完璧に進められる人はほとんどいません。

大切なのは、「予算→パートナー(建築会社)→優先順位」という大まかな順番を意識しておくこと。この流れを頭に入れておくだけで、情報に振り回されにくくなります。

まずは気軽に、家族で「どんな暮らしがしたいか」を話すところから始めてみてください。それが、家づくりの一番の出発点です。