横幅10,010mm、奥行7,735mm。延床72.87m²(22.04坪)の平屋に、LDK15.9帖と3つの居室、そして主な収納を4か所おさめたプランです。通路のための廊下をほとんどつくらず、そのぶんの面積を部屋と収納に回しています。子ども部屋は2つほしい、けれど大きな家までは考えていない——そんなときに一度見ておきたい組み立て方です。

タイプ平屋
間取り3LDK
延床面積72.87m²(22.04坪)/施工面積 76.41m²(23.11坪)
LDK15.9帖
部屋構成寝室4.8帖 / 洋室1 4.4帖 / 洋室2 4.4帖
主な収納パントリー・ファミリークローク・シューズクローク・お出かけ収納
建物寸法横幅10,010mm × 奥行7,735mm
太陽光パネル8.19kW搭載(標準装備)
価格1,991万円(本体価格+付帯工事費+消費税すべて込み)

※ 方角バリエーション(EN:東北玄関)の仕様です

外観のおすすめポイント

濃いグレーのガルバリウム鋼板を縦張りにした平屋です。細いリブが壁の端から端まで通り、光の当たる角度で濃淡が生まれます。屋根は片流れで、玄関のある側に向かってゆっくり高くなっていく形。屋根の先は薄い金物で細く納めてあり、細い一本の線が端から端まで伸びて見えます。飾りらしい飾りはなく、素材の陰影で見せる外観です。

玄関側の面には窓がひとつもありません。建物の角を四角く欠き取って、その奥に木目の玄関ドアを納めています。グレー一色の壁のなかで木の色だけが浮かび、入口の位置がひと目で分かります。ドアが壁面より奥まっているので、鍵を出すあいだも屋根の下にいられます。足元は白い基礎、その前に低木と砂利。正面から入ってくる情報が少ないぶん、年数が経っても表情が変わりにくいつくりです。

間取り図

THE BASE 1F-8-EN 間取り図

間取りのおすすめポイント

1. 廊下をつくらず、LDKから洋室へ直接入る

建物の南半分いっぱいに、15.9帖のLDKがあります。南面には幅の広い引き違い窓。ソファの正面は北側の壁で、そこがテレビの定位置になる想定です。キッチンは東側に立ち、ダイニングとリビングを見わたす向きに置かれています。

このプランでいちばん効いているのは、洋室1(4.4帖)と洋室2(4.4帖)の入口がどちらもLDK側の壁にあることです。2部屋のためだけの廊下を持っていません。通路に取られる面積が減るぶん、同じ22.04坪でも部屋と収納に配れる面積が増えます。

2つの洋室のあいだには、クローゼットが2か所。それぞれ別の部屋から開くように振り分けてあり、壁の厚みぶんを収納として使い切っています。部屋を出るとLDKを通る配置なので、子どもと顔を合わせる回数も自然と多くなります。

2. ファミリークロークが、家の真ん中で4方向につながる

間取りの中心にあるのがファミリークロークです。図面で開口を追うと、西の扉が寝室、北の引戸が脱衣室、南の扉がLDK、東はホールへ壁なしで開いています——4方向に出入口があります。ここを通り抜けられることが、この平屋の骨格になっています。

洗濯機が描かれているのは、ホールに面した洗面室です。洗ったものを持ってホール側から入り、しまい終えたら南の扉からLDKへ。北の引戸を開ければ、物干し竿が2本引かれた脱衣室に出ます。洗う・干す・しまうが行き止まりにならず、そのままLDKに戻れます。朝は寝室で着替えて、ファミリークロークを抜けて脱衣室側へ回ることもできます。

図面上はハンガーパイプが2列引かれていて、家族の衣類をここにまとめられます。各部屋のクローゼットを小さくできるのは、この一室があるからです。寝室4.8帖・洋室4.4帖という数字がコンパクトでも、たんすを置く前提でなければ収まりが変わってきます。

3. 玄関まわりに収納2か所、ホールに水まわりが並ぶ

玄関は北東の角です。土間はそのまま北へ延びてシューズクロークになっていて、靴を履いたまま入れます。ベビーカーや外で使う道具など、部屋に持ち込みたくないものを土間側に置いておける形です。

上がってすぐのホールには、お出かけ収納。上着や鞄、通園の荷物など「出る前と帰った後に触るもの」の置き場になります。そのホールに面して、洗面室とトイレが並びます。帰ってきてLDKに入る前に、水まわりに寄れる並びです。脱衣室は浴室の手前にあり、洗面室とは別の部屋になっています。

その洗面室の南隣がパントリーで、こちらはLDK側を向いて開いています。1枚の壁をはさんで、北側が水まわり、南側が食品のストック。同じ場所を表と裏で使い分けている部分です。

標準性能について

このプランも、耐震等級3(最高等級)・断熱等級6以上・制震ダンパーが標準装備です。太陽光パネル8.19kW、樹脂窓、無垢床、HEMSなど18項目が標準仕様に含まれ、追加のオプション費用なしでGX志向型住宅としての性能を備えます。価格は1,991万円(本体価格・付帯工事費・消費税すべて込み、2026年8月時点)。面積を絞りながら性能はそのまま、という納め方をした1棟として見ていただければと思います。